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力を入れると感じる? 抜くと感じる?――身体の力と感覚の関係
もっと感じたいとき、身体には力を入れた方がいい?抜いた方がいい?どちらかを正解にせず、力・呼吸・身体のクセを変えたときに自分の感覚がどう変わるかを探る考え方を紹介します。
公開日
もっと感じたい。
そう思うと、
身体に力を入れた方がいい気がすることがあります。
実際、力を入れることで分かりやすくなる感覚もあります。
でも反対に、
力を抜いたときに初めて分かる感覚
もあります。
では、
力を入れるのと、抜くのと、
どちらが正しいのでしょう。
私は、
正解を決めるより、自分の場合に何が違うのかを比べてみる
方が面白いと思っています。
身体に力を入れていることに、気づいていますか?
性的な場面だけではありません。
集中しているとき。
緊張しているとき。
頑張っているとき。
私たちは無意識に身体へ力を入れます。
肩。
お腹。
脚。
お尻。
骨盤まわり。
そして、
「もっと感じたい」
と思うほど、さらに力が入ることもあります。
でも、自分ではその力に気づいていないことがあります。
まず、
今、どこに力が入っている?
と観察してみます。
力を入れると、分かりやすくなる感覚もある。
力を入れることが悪いわけではありません。
筋肉を動かすことで、
刺激が変わる。
圧迫感が変わる。
身体の位置が変わる。
その結果、感覚が分かりやすくなることがあります。
だから、
「力を抜かなければ感じられない」
というルールもありません。
大切なのは、
力を使ったとき、
自分の身体で何が変わったのか。
です。
でも、力を抜くと見えてくるものもある。
ずっと強く力を入れていると、
一つの強い感覚は分かりやすくても、
その周りにある小さな違いが分かりにくくなることがあります。
そこで少し力を抜いてみる。
呼吸する。
待ってみる。
すると、
さっきまで気づかなかった感覚が分かることがあります。
強さは小さくなったのに、
違いは分かりやすくなった。
そんなこともあります。
「相手のために力を入れる」ということもある。
過去のある体験者は、
相手に喜んでもらうために、
身体へ力を入れることを意識していました。
本人にとっては、それがいつもの身体の使い方でした。
そこで、いつもとは少し違う力の使い方を試してみると、
相手への刺激だけではなく、
本人自身の感じ方にも違いがある
ことに気づきました。
ここで面白いのは、
「この動かし方が正解だった」
ということではありません。
いつものクセを変えたら、自分の感じ方も変わった。
ということです。
身体のクセは、自分では意外と分からない。
いつも同じ姿勢。
いつも同じ力の入れ方。
いつも同じ呼吸。
それが普通になっていると、
自分では「クセ」と感じません。
でも、
少し力を入れる。
抜いてみる。
呼吸を変える。
身体の位置を少し変える。
そうすると、
同じ身体なのに、感覚が違う。
ということがあります。
これは「正しい身体の使い方」を覚えるというより、
自分の身体の選択肢を増やす感覚に近いと思います。
催眠でも、力を抜くこと自体がゴールではありません。
催眠というと、
完全にリラックスする。
全身の力を抜く。
そんなイメージがあるかもしれません。
でも、このセッションで重要なのは、
力が抜けていることそのものではありません。
自分の身体へ注意を向けやすくなる。
小さな変化を観察する。
想像したときの反応を見る。
そのためにリラックスが役立つことがあります。
逆に、身体を少し動かしたり、力を使ったりした方が違いが分かることもあります。
だから、
「催眠だから脱力」
でも、
「感じるために力を入れる」
でもありません。
自分の身体で、比べてみる。
少し力を入れる。
どう感じる?
少し抜く。
どう変わる?
呼吸してみる。
もう一度力を使う。
どこが変わった?
こうして比べてみると、
正解を教えてもらうのではなく、
自分自身が違いを見つける
ことができます。
その小さな違いが、
自分の身体を知る手がかりになります。
「正しく感じる」より、「違いを感じる」。
身体には、
これをすれば全員こう感じる、
という一つの答えはありません。
力を使う方が分かりやすい人もいる。
抜いた方が分かりやすい人もいる。
同じ人でも、場所や状況によって違う。
だから、
どちらが正しい?
ではなく、
「私の場合は、どう違う?」
と考えてみる。
もっと感じるというのは、
刺激をどんどん強くすることだけではありません。
自分の身体の違いを、今までより少し詳しく知る。
それも「もっと感じる」の一つだと思っています。
次に読むなら
→ もっと感じるって、どういうこと?――身体の内側に注意を向ける
→ 感じることはできる。でも、もっと先を知ってみたかった
身体感覚には個人差があります。ここで紹介している考え方は、特定の性的反応や結果を保証するものではありません。