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もっと感じるって、どういうこと?――身体の内側に注意を向ける

「もっと感じたい」は、刺激をもっと強くすることだけではありません。身体の内側、呼吸、力を入れる・抜く、注意、想像から、自分の感覚の解像度を上げていくNOYUAの考え方を紹介します。

目次

「もっと感じてみたい」

そう言うと、

もっと強い刺激。

もっと激しいこと。

を想像するかもしれません。

でも、私が興味を持っている「もっと感じる」は、少し違います。

もっと強く、ではなく。もっと深く。

自分の身体で起きていることを、今までより細かく感じてみる。

そんなイメージです。


「気持ちいい」の中にも、いろいろある。

気持ちいい。

一言で言えばそれだけです。

でも、少し注意してみると、

温かい。

広がる。

一点に集まる。

表面にある。

身体の奥にある。

じわっと続く。

一瞬だけ強くなる。

呼吸すると変わる。

力を入れると変わる。

逆に、抜くと変わる。

いろいろな違いがあります。

全部を言葉にする必要はありません。

でも、

「さっきと違う」

と気づくだけで、身体の見え方は少し変わります。


感覚にも「解像度」がある。

最初は、

「気持ちいい / 気持ちよくない」

くらいしか分からなかったものが、

注意してみると、

「ここは好き」

「これはあまり分からない」

「さっきより少し奥」

「力を抜いた方が違いが分かる」

と細かくなっていくことがあります。

私はこれを、

感じることの解像度が上がる

と考えています。

何か新しい感覚を外から追加するというより、

もともとあった違いに、自分で気づく。

そこが面白い。


身体の内側は、意外と分からない。

身体の表面は比較的分かりやすいものです。

どこに触れられているのか。

温かいのか、冷たいのか。

でも、身体の内側は少し違います。

どのあたりなのか。

何を感じているのか。

最初はうまく言葉にできないことがあります。

だから、

「中イキできる?」

といきなりゴールを決めるより、

「中で、私は今何を感じている?」

から始めてみます。

圧迫される感じ。

温度。

動き。

奥と手前の違い。

何となく気持ちいい。

よく分からない。

全部、今の自分についての情報です。


力を入れることと、抜くこと。

身体の感覚を探るとき、

「もっと感じたいから、もっと力を入れる」

とは限りません。

力を使うと分かりやすくなることもあります。

逆に、力を抜いたときの方が違いに気づくこともあります。

少し力を入れる。

抜いてみる。

呼吸する。

もう一度確かめる。

どちらが正しいかではなく、自分の場合はどう違うのか。

そこを見ていきます。


感じていることを、言葉にしてみる。

「そこは好き」

「これはよく分からない」

「さっきの方がいい」

「もう少しこうしてみたい」

自分の感覚を言葉にすることも、身体を知る方法の一つです。

誰かを喜ばせるために演技するのではなく、

自分が何を感じているのかを、自分で確認するために言葉にする。

うまい表現でなくて構いません。

「何となく違う」

でも十分です。


「相手を喜ばせる」から、「自分はどう感じる?」へ。

性的な場面では、相手の反応を気にすることがあります。

でも自分の感覚を探るときは、一度問いを変えてみます。

「相手はどう思う?」ではなく、「私はどう感じる?」

これは、わがままになるという意味ではありません。

自分の感覚が分かれば、

好きなこと。

嫌なこと。

もっと試したいこと。

も伝えやすくなります。


想像すると、感じ方が変わることもある。

身体は、物理的な刺激だけに反応しているわけではありません。

何を想像しているか。

どこへ注意を向けているか。

どんなことを期待しているか。

それによって、同じような刺激でも感じ方が変わることがあります。

私がこのセッションで催眠を使うのも、そこに興味があるからです。

言葉や想像を使いながら、一つの感覚へ注意を向けてみる。

すると、

「さっきまでと同じ身体なのに、感じ方が違う」

ということがあります。


小さな違いが、大きな感覚につながることもある。

最初は、

「あれ?」

という小さな違いだけだった。

でも、そこへ注意を向けていくうちに、

本人自身が驚くほど感覚が大きく広がることもあります。

もちろん、誰にでも同じことが起きるわけではありません。

小さな違いだけの人もいます。

よく分からない人もいます。

だからこそ、

「私の場合はどうなるんだろう?」

になります。


もっと感じることは、競争ではない。

誰かより感じる。

何回できた。

何ができる。

そういう比較ではなく、

昨日まで知らなかった自分の感覚を一つ知る。

私は、その方が面白いと思っています。

今でも感じる。

今でも楽しめる。

でも、

自分の身体に、まだ知らない感覚があるなら知ってみたい。

そんな好奇心があれば十分です。


もっと強く、ではなく。もっと深く。

刺激を強くしていくことだけが、性的な探究ではありません。

小さな違いに気づく。

身体の内側へ注意を向ける。

力を使ってみる。

抜いてみる。

言葉にしてみる。

想像してみる。

そして、

自分が何を感じる人なのかを、少しずつ知っていく。

その先にどんな感覚があるのかは、人によって違います。

だから面白い。

身体感覚や催眠への反応には個人差があります。