Article

催眠にかかると、何が起きる?――意識・感覚・想像について

催眠にかかると意識はなくなる?どんな感覚になる?普通に考えられるのはかかっていない証拠?催眠中の意識、注意、想像、身体感覚と個人差についてNOYUAの考え方を紹介します。

目次

催眠にかかったら、意識はどうなるんだろう。

眠っているような状態になる?

何をしていたか覚えていない?

言われたことを、そのまましてしまう?

それとも、

「催眠に入った」とはっきり分かる特別な感覚がある?

催眠に興味を持つと、最初に気になることだと思います。

でも実際には、

「催眠にかかったら、全員こう感じる」

という一つの感覚があるわけではありません。


催眠中でも、意識があることは珍しくありません。

催眠という言葉から「眠る」を想像するかもしれません。

でも、

周りの音が聞こえる。

話している内容も分かる。

自分で考えることもできる。

そんな状態で体験する人もいます。

途中で、

「普通に考えられるけど、これって催眠なの?」

と思うこともあります。

だから、

意識がある = 催眠にかかっていない

とは単純に考えません。


「催眠に入った!」という瞬間が分からないこともある。

何かスイッチが切り替わるように、

一瞬で別の状態になる。

そんなイメージを持っている人もいます。

実際には、もっと曖昧なこともあります。

呼吸へ注意を向けている。

言葉を聞いている。

想像している。

身体が少し重く感じる。

さっきまで気にしていた周囲のことが、少し気にならなくなる。

そうしているうちに、

気づいたら一つのことへ深く注意を向けていた。

ということもあります。


身体の感じ方が変わることもある。

私が催眠に興味を持っている理由の一つが、ここです。

同じ身体なのに、

注意する場所。

想像すること。

呼吸。

身体の力。

などによって、感じ方が変わることがあります。

たとえば、普段ならあまり気にしない小さな感覚へ注意を向ける。

すると、

「さっきより分かる」

「ここは違う」

と感じることがあります。

人によっては、その小さな違いが大きな感覚へつながることもあります。


想像したことに、身体が反応する。

想像と身体は、完全に別々ではありません。

分かりやすい例なら、酸っぱいレモンを想像する。

切ったばかりのレモン。

果汁。

口に入れたところ。

実際には食べていなくても、口の中に何か変化を感じる人がいます。

催眠では、こうした想像と身体のつながりも利用します。

もちろん、誰でも同じように反応するわけではありません。

でも、

「想像しているだけなのに、身体では何かが変わる」

ということ自体が面白いところです。


では、催眠は「本当にかかる」の?

私は、

「完全にかかった / 全然かからなかった」

だけで考えなくてもいいと思っています。

身体の重さが変わった。

想像したことを普段より鮮明に感じた。

一つの感覚へ集中しやすくなった。

小さな刺激をいつもより細かく感じた。

一方で、

特に変化が分からなかった。

途中で別のことを考えた。

ずっと冷静だった。

ということもあります。

反応には幅があります。

このセッションでは、

「どれだけ深く催眠に入ったか」だけを成功基準にはしません。


考えてしまってもいい。

「考えすぎる人は催眠に向いていない」

と思うかもしれません。

でも、思考を完全に消す必要はありません。

別のことを考えていることに気づいたら、

また言葉へ。

呼吸へ。

身体へ。

注意を戻す。

また考えたら、また戻す。

理性をなくすのではなく、頭だけに向いていた注意を身体にも少し分ける。

NOYUAでは、そのくらいの捉え方をしています。


催眠中も、自分で判断できます。

ここはとても大切です。

本人の意思とは関係なく何かをさせたり、嫌なことを拒否できなくするために催眠を使うことはありません。

興味があること。

したくないこと。

途中で変わった気持ち。

それぞれ本人が伝えられることを前提にします。

催眠は、自分を失うためではなく、自分の感覚をもっと知るために。

それが、私がこのセッションで催眠を使う理由です。


「少し怖い」と思うのも自然です。

催眠そのものが怖い。

本当にかかったらどうなるのか分からない。

さらに、実際のセッションとなれば、

「知らない男性と会って大丈夫かな」

という不安もあります。

ある体験者も、最初はその両方を感じていました。

説明を聞いて、

分からないことを確認して、

そのうえで、

「これなら自分で確かめてみたい」

と体験することを決めました。


そして、ときには「催眠」より身体の方が面白くなる。

最初は、

「催眠って本当にかかるの?」

が一番気になっていた。

でも、身体の感覚へ注意を向けていくうちに、

「ここは違う」

「さっきより分かる」

「こんな感覚があるんだ」

と、自分の身体で起きていることの方が面白くなる。

そんな体験もあります。

催眠そのものがゴールではありません。

催眠を使ったとき、自分には何が起きるんだろう?

そこから先が、NOYUAで探究したいことです。


催眠への反応や身体感覚には個人差があります。NOYUAは特定の催眠状態、性的反応その他の結果を保証するものではありません。